我が子を思うあまり、とにかく
早期教育を取り入れようと焦ってしまいがちですが、ちょっと落ち着いて、
早期教育の
問題点や
反対意見に耳を傾けてみませんか?

雑誌『ニューズウイーク日本版』が「0歳からの教育」というタイトルで5回シリーズの特集を組んだのは今から8年前の1997年6月。このころから、「
早期教育」という言葉が注目を集め始めたそうです。
なぜこのような
早期教育がさかんになってきたかというと、脳科学の研究が急速に進み、今まで「何もわかっていない」と考えられていた赤ちゃんが、実は生まれたときからさまざまな能力を身につけていて、しかも、生まれてすぐに、ものすごい勢いで脳を発達させていることがわかってきたからです。
たとえばシナプス(脳の神経回路の結合部)。シナプスは、3歳までに、人生の中でもっとも急激に増えることがわかりました。
そのため、この時期にシナプスを増やすような刺激を赤ちゃんに与えてやれば、脳のさまざまな回路がつながり、
早期教育により、天才児を作ることも不可能ではない、と考えられたのです。
あるいはまた、赤ちゃんはあらゆる言語の音を聞き分ける能力をもっていることもわかりました(日本人の大人が苦手な英語の「L」と「R」も聞き分けられる)。
しかし、生後半年から10ヵ月くらいまでに周りの人が使う言葉の音(日本では日本語)に集中しだし、せっかくのいろいろな言葉を聞き分ける能力はだんだんと失われることもわかりました。それで、外国語の学習も早ければ早いほどよいと、
早期教育の必要性が言われるようになったのです。
しかし、その後さらに詳しいことがわかってきました。
シナプスが増えるのは実は1歳くらいがピークで、その後は減っていきます。爆発的に増えたあとは“刈り込み”が行われ、必要なものだけが残って脳の回路が形作られていくのです。
あるいは、臨界期(音楽や言語など、ある能力を身につけるのにもっとも適した時期)についても、最近は、臨界期というのはある時期が来るとぴたっと終わるものではなく、けっこう幅をもっていることがわかっています。
つまり、
早期教育の効果の理由づけに利用されている脳科学の理論は、その多くが非常に生半可な解釈に基づいているのです。
では、なぜいまだに脳科学によるもっともらしい理由づけが行われているのでしょう?小児科医の榊原洋一先生はこうおっしゃっています。
「誇大広告ってあるでしょう? “世界一おいしいレストラン”とか(笑)。そういった意味で脳科学の知見が使われていると思う。でも実際は、
早期教育の効果を証明する、科学的な検証に耐えられるデータというのは、まだ出されていないのです」
詳しくは ⇒
e-mama 「早期教育」上記の赤文字部分が、
早期教育の
問題点や
反対意見を考える上で、外すことのできない認識だと思います。
早期教育は「とにかく教育は早ければ早いほどイイ!」という科学的根拠に乏しい思い込みによって、推し進められてしまっているのが現状ということです。

可愛い我が子に
早期教育を施そうと躍起になっている、私のような親にとっては、まさに寝耳に水のような言葉です。

しかし、この
早期教育の
問題点をしっかりと受け止めて、我が子のとって、どういう教育が一番ベストなのか、粘り強く考えていきたいものですね!